音楽の編み物

シューチョのブログ

2022-01-01から1年間の記事一覧

母と食べたそば

関東風のそばが好きです。 写真は、関東風を名乗る蕎麦屋の「たぬきそば」。名前は“ちゃんと”関西風(笑)。向かいの若菜そば系列の競合店の前には長い列…。こちらはさほどでもなく、まもなく入れました。少数派でよかった? …正直に言えば「関東風(のそば)“…

物理の本

ときおり、物理の本を無性に読みたくなります。 理工系の学部生向け教科書程度のものを選んで…といっても、通読できたものもあれば、拾い読みしただけのもの、初めの方で止まっているもの、などいろいろですし、読んでは忘れまた読んでは忘れ…という、一つの…

ウルトラセブン「狙われた街」と現代

『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」について書いてみました。私としては珍しく、作品世界外へと開いた社会的な考察も──自分でも抑制し過ぎかと思うほど「遠慮がち」にではありますが──ほんの少し入れました。 「狙われた街」といえば、メトロン星人とダ…

トリカード・ムジーカの集い ─2022年7月─

弦4部、Cl.1、Hr.2、Tp.3、Pf.、指揮者の12人による先月のトリカード・ムジーカ。写真は、集いの様子は撮らなかったので代わりに演奏曲の総譜を。 現トリカード・ムジーカの編成には特に音のすこぶる良い“ホーム”のホールに場所が戻った上に、史上初めてトラ…

追悼・渡辺宙明 (1)

ご長寿で、現役でご活躍だっただけに喪失感が大きいですね…。ご冥福をお祈り申し上げます。 残された膨大なお仕事…熱い主題歌/音楽の数々に思いを馳せつつ、そのいくつかについて、書いておきたいと思います。 まずは自分の素の思い出から2曲。何と言っても…

『シン・ウルトラマン』─オマージュの宝箱 note

『シン・ウルトラマン』についての拙稿をnoteにアップしました。 https://note.com/syu_tyo/n/n6b113c187be0 ご一読頂ければ嬉しいです。どうぞよろしく。

《光の授受》の挿話 ─ナゴール的な、もしくは非ナゴール的な─ ウルトラマン第一話の形態学

『シン・ウルトラマン』、『シン・ゴジラ』よりはずーっとよかった(笑)。いずれ何か書こうと思います。 さて、「《光の授受》の挿話─ナゴール的な、もしくは非ナゴール的な─ ウルトラマン第一話の形態学」note上の6回の連載─マガジンがようやく完結しまし…

カイマナふぁみりー・タイキさん「故郷」

ギター1本による、しかも歌わない、つまり歌詞のない、「故郷」。 「歌わない」って、「歌唱はしない」という意味です。もちろんのこと、彼はギター独奏という器楽で「歌って」いるのです。 開始から数秒で引き込まれ、顔の奥からぐっと熱いものがこみ上げて…

ワンダ・ランドフスカのバッハ、モーツァルト

ワンダ・ランドフスカ。先日ふと,Youtubeの「平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番の聴き比べ」という動画で知って、驚き。すっかり魅了されました。通のみなさんには「知らんかったんかい!」とつっこまれそうですが(頭掻)…さっそく入手。オーケストラと違…

岡本久『最大最小の物語』

岡本久『最大最小の物語 関数を通して自然の原理を理解する』(サイエンス社、2019年) 連続的な最大最小問題は微積分学と密接に結びついている.[……]最大最小問題は自然の原理を理解するために不可欠であるし,過去の多くの数学者が心血を注いで解決しよ…

ジョセフ・ラズ『価値があるとはどのようなことか』

ジョセフ・ラズ/森村進 奥野久美恵 訳『価値があるとはどのようなことか』(ちくま学芸文庫、2022年) 私が思うに、価値の普遍性テーゼと価値と理由との結び付きとが、それ自体として、実践的合理性において最大化を志向する態度、つまり〈すべてを考慮に入…

『キネマ旬報』の『シン・ウルトラマン』特集

雑誌『キネマ旬報』最新号の『シン・ウルトラマン』特集に、斎藤工さんのインタビューが掲載されていました。 彼がシュタイナー学校に通っていたことは有名?で、以前から私も知っていましたが──映像の仕事をしていた父親が『ウルトラマンタロウ』の制作に関…

「活性フィクション」の定義 試案

「活性フィクション」は私の造語です…と言いながら、明確に定義したことはないまま用いてきました。定義文はできるだけ簡潔明瞭に書きたいと思いつつそれがうまくできないのでそのまま過ごして来たのです。が、今回ふと、まとまらないままでもいいからともか…

小平邦彦『怠け数学者の記』

小平邦彦『怠け数学者の記』(岩波現代文庫、2000年) 去年、『数の発明』という本が出ました。『ピダハン』の著者ダニエル・エヴェレットを父に持つケイレブ・エヴェレットの著作だとか。図書館で一度借りたもののほぼ未読のまま返却(頭掻)、そのため内容…

『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』

『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー/頭木弘樹 編訳、春秋社、2019年) まったく未読だった「カラマーゾフの兄弟」を、3日で読了?!嬉しくて今もつい笑みがこぼれます(笑)。 先日ジュンク堂にて、最近出版された『詳注版 カ…