音楽の編み物

シューチョのブログ

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとりぼっちの宇宙人 (25)

第 II 章 ダン=セブンという多面体 2 セブンであることを知られるダン 第9話「アンドロイド0指令」(2) ウルトラセブンが実はモロボシダンの変身した姿であること。これは他の登場人物たちの誰も知らない、重大な秘密である。この「変身(正体)の秘密」は…

言の葉と音の符 楽の譜は文の森 (8)

音楽作品という多様体の表現論 (2) ノリントンのマーラー第5のアダージェットを聴きました。確かに「ピュアな響き」ですね。途中でどうにも飽き足りなくなったのでワルター/ニューヨークフィルに切り替え。こちらは最後まで聴きました。次にアンサンブルフ…

ひとりぼっちの宇宙人 (24)

第 II 章 ダン=セブンという多面体 2 セブンであることを知られるダン 第9話「アンドロイド0指令」(1) 冒頭のシーン。金髪で金色の衣装を身にまとった謎の女が道路の真ん中に現れ、フルハシの運転するパトロール中のポインターの進路を遮る。 ─── 「ウル…

わかる人、わかる時、わかる可能性 (12)

──2005年には僕の文章は掲載されませんでした。── 2006年 ─── 作品のもつ熱気・優美・憂愁・情熱を効果あらしめるには、演奏者自身の熱気・優美・憂愁・情熱をもってするほかに、いったいどうしたらよいであろうか? ───(ブルーノ・ワルター 渡辺健(訳)『…

ひとりぼっちの宇宙人 (23)

第 II 章 ダン=セブンという多面体 5 悲劇の宇宙人/宇宙怪獣 第6話「ダーク・ゾーン」(2) ウルトラホーク1号が出動するも、搭載の爆弾ではペガッサ市を破壊できないと分かり、新爆弾を載せて後から出た爆撃艇に爆破をまかせることになった。代わりに、ホ…

言の葉と音の符 楽の譜は文の森 (7)

音楽作品という多様体の表現論 (1) 「作品の解釈」について、爆笑問題の太田光は、次のように述べます。 ─── 太田 [……]少し前に僕は、テリー・ギリアムという映画監督と対談をしました。ギリアムの『フィッシャー・キング』という作品が好きで、あるシーン…

ひとりぼっちの宇宙人 (22)

第 II 章 ダン=セブンという多面体 5 悲劇の宇宙人/宇宙怪獣 第6話「ダーク・ゾーン」(1) 本稿で,「ペガッサ星人」とは,ペガッサ市内にいるだろうペガッサ星人の集団/総体ではなく,地球に飛来した単体=ダーク・ゾーンの主を指すものとする。集団/総…

言の葉と音の符 楽の譜は文の森 (6)

暗譜と暗譜主義 (6) 第2章 先々月でしたか、全国学校音楽コンクールの特集番組の中で、ある合唱指導者が子どもたちの合唱を数分間指導するというコーナーがありました。曲目はV6の「WAになっておどろう」(長万部太郎作詞作曲)。その指導法についてもツッ…

ひとりぼっちの宇宙人 (21)

第 II 章 ダン=セブンという多面体 4 地球人とダン=セブンを“見下ろす”宇宙人 第8話「狙われた街」(2) アパートの屋根が二つに割れ、メトロン星人のロケット=円盤が飛び立つ。アンヌの連絡で出動したウルトラホーク1号。双対型円盤の片方を撃墜。巨大…

わかる人、わかる時、わかる可能性 (11)

2004年 『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」において、惑星1個を丸ごと消滅させるほど強力な爆弾R1号の実験が成功し、ウルトラ警備隊員たちは「これで地球の防衛は万全だ」「使わなくともこれがあるぞと知らしめるだけでいい」と口々に喜びますが、…

ひとりぼっちの宇宙人(20)

第 II 章 ダン=セブンという多面体 4 地球人とダン=セブンを“見下ろす”宇宙人 第8話「狙われた街」(1) 北川町の住民が次々と事件を起こす。乗客に襲いかかるタクシー運転手、自分で旅客機を墜落させてしまうパイロット(=アンヌの叔父)、ライフルを乱…

言の葉と音の符 楽の譜は文の森 (5)

暗譜と暗譜主義 (5) 第2章 ヴァイオリンの鈴木メソッドで有名な鈴木慎一も暗譜奨励ですね。 ─── 楽譜は記憶するための参考品でしかない。 ───(鈴木慎一 『愛に生きる』 講談社、1966年、64頁) 参考ということは、自分が主、参考物は従ということです。鈴…