音楽の編み物

シューチョのブログ

『キネマ旬報』の『シン・ウルトラマン』特集

雑誌『キネマ旬報』最新号の『シン・ウルトラマン』特集に、斎藤工さんのインタビューが掲載されていました。


彼がシュタイナー学校に通っていたことは有名?で、以前から私も知っていましたが──
映像の仕事をしていた父親が『ウルトラマンタロウ』の制作に関わっていたが、その頃も、家にはテレビもなく、『ウルトラマン』も見ていない、玩具も自分で創作する、が、初代ウルトラマンと怪獣数体のフィギュアだけはあって、それらが「唯一形のある玩具」だったそうです。

 

「[……]幼少期の僕にとっての“遊び”という名の創作活動は、ウルトラマンと対話する時間だったんです。
 僕も意識していなかったのですが、ルドルフ・シュタイナーという人は、教育、農業や医療などさまざまな分野において活動し、最後は“感覚的な宇宙の真理”について言及しながら亡くなった人なんです。その思想は、ウルトラマンのいる世界線ともつながっているように思えるんですね……。
 これはすごく個人的な感覚の話になるんですが、俳優になってこの世界に入る前の段階から、もしかしたら僕は『ここ』に向かっていたのかもしれない。そんな物語が自分の中でつながった気がしているんです」
──キネマ旬報 2022年5月 上・下旬合併号、13頁──


彼がここで語る言葉には、シュタイナー教育やシュタイナーの思想からの(と見て取れる)語彙が、そこここに散りばめられ、連なっているように私には思えます。
元々は切通理作さんや小林晋一郎さんらのエッセイが目当てでした。そちらはこれから。楽しみです。