音楽の編み物

シューチョのブログ

言の葉と音の符、楽の譜は文の森 (25) ─FM大阪出演[1]─

 「宇野功芳の音楽夜話」5月の第1週分が放送されました。FM大阪の電波が届く地域のみなさま、シューチョの声を聴いてくれましたか。あと3回あります。次回の放送は5月11日(日)深夜24時。アンサンブルフロイントの音源の放送が予定されている目玉の回です。どうぞよろしく。

 収録直後は、ちょっとぼそぼそ・おどおどとしゃべってしまったかなあ、と思っていたのでしたが、聴いてみると意外にも声がはっきりと出ていて驚きました。当然なのかもしれませんが、放送局のマイクロフォンというのはこんなにしっかりと音声を拾うものかと。

 第1回放送分のトークについては、われながらすらすらと言葉が出て調子がよかったと思います。オンエアを聴いてもこの感想は変わりません。僕はだいたい「話は苦手」と自分では思っていまして、あれでも上出来です。「対談なのに、自分ばかりしゃべっている」という批判はあるでしょうねえ(笑)。僕もそう思います。しかし、沈黙が恐くて、先生との問答のやりとりにできる所なのに、急いで自問自答しているようなスタイルになってしまいました。マイクを前にすると、事後に編集するとはわかっていても、何だか話の流れが澱むのを避けたくなるのでした。

 「未公開部分」としては、マタチッチのブルックナー第7第2楽章について、冒頭の山形アクセントをやわらかく始めるのはマタチッチだけ、ということも話題にした記憶があります。が、それ以外は内容的にはほとんどノーカットだったと思います。トークから間髪入れずに音楽へ行き、あの長い楽章のほぼ5分の4を流すという、(おそらくよっさんこと吉川さんの)絶妙過ぎる編集でした。

 出演者当人としましては、今回の放送にはまずまず満足しています。

 ──といったところですが、もう一つ。ここでこれに触れないわけにもいかないでしょう。コーナー最初でいきなり「こにしおさむさん」には参りましたね。放送メディアへの実名初登場に際して、このようなベタなことが本当に起こるとはなあと思わず笑ってしまいました。自分としては何度か強調したつもりだったのですが…。もちろん、事実だけは放送後さっそく吉川プロデューサーに確認・連絡しておきました。ただ、腹が立つという感じは僕にはありません。「案内役」の芳賀友美さんの部分でしたし、放送の現場でそういうことが起きてしまうのは十分想像できます。むしろ、この放送によって「アマチュアオーケストラの指揮者・小西」に興味を持ってくれた人がここやフロイントのサイトを訪れてくれたときに「へえ、ほんとは《しゅう》なのか」と思ってもらえる、というのは何だかそうわるい気もしない…とまで言えばさすがにお調子者過ぎますでしょうか。ともあれ、僕の名前は「しゅう」と読みます。みなさんどうぞよろしく。

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