音楽の編み物

シューチョのブログ

わかる人、わかる時、わかる可能性 (26)

 高専ロボコン2009地区大会、九州・沖縄、四国の2つを見ました。今年は「ダンシングカップル」。二足歩行手動ロボット1体と多足歩行自動ロボット1体が、プレゼントの受け渡しとペアダンスの後、「ポールターン」「シンクロスピン」「リフト」「ローリングジャンプ」「スターステージ」「スターカップル」と称する6種類もの課題を自由選択でこなし、得点を競う…、というもの。ローリングジャンプのみ跳躍・回転・着地各10点ずつで満点は30点、その他はすべて一項目10点。単純なスピードによる勝負ではなく、一試合で必ず制限時間がフルに使われるルールであることは、僕の好みからいえば○です。が、いやあ、これは難しそうです。歩行ロボットがローリングジャンプって、そりゃあいくら何でも難しくありません?どちらの大会もロボットが停滞ぎみで、なかなか盛り上がらず? しかし、去年も書きましたが、このようなストイックな雰囲気もまたよしでしょう。盛り上がることが目的となっては本末転倒、観客はじっと耐えて競技ステージを見つめる…という雰囲気も、別の意味で「熱い」。

香川(詫間)のA・B対決となった四国大会決勝戦は見応えがありました。まさに実力拮抗、ロボットの成り立ちもよく似ていて、ほとんど並行的に同じ課題をこなしていき、同点でタイムアウト。審査員長が再試合を促すも、両者ともそれまで温存していたローリングジャンプにこの決勝で挑みロボットにダメージが残ったため、再試合はかなわず、判定により香川(詫間)Aが優勝。審査員推薦によって全国大会出場となったのは高知A。高知Aは試合外のデモにおいてながら「スターステージ」登板に成功、推薦理由として何の異論もありません。が、香川(詫間)Bが全国大会に出場できなかったのはやはり何とも気の毒でした。