音楽の編み物

シューチョのブログ

言の葉と音の符、楽の譜は文の森 (30)

 フロイントのYさんのおすすめで、Ob.のインゴ・ゴリツキ、Tp.のヴォルフガング・バウアを迎えた、Ob.河野正孝と大阪チェンバーオーケストラの演奏会を聴きました。ほとんど初めて聴く曲ばかりでしたが、他の曲での既知感があるアルビノーニテレマンよりも、まったく初めてのファッシュやヘルテルがよかったですね。ときおり、音楽に「おぉ」と思わせる展開を聴くことができ、思いのほか楽しめました。バロック音楽には自分がまだまだ知り得ていない多種多彩な世界が広がっているものだと思いました。そういえば、石田誠司さんにサンマルティーニのリコーダーソナタを教えてもらったときにも似たことを感じたのでした。バロック音楽の演奏文化が、このように「マイナー」な作曲家を拾う側面を持っている点はありがたいのですが、こういう知られざる名曲・作曲家の存在というのは何もバロックに限ったことではないのでしょうか。例えば、ベートーヴェンよりも知名度は低いが、その作品に迫るか超えるかというような作品・作曲家がある・いるのでしょうか。こういうことって、詳しい人はすごく詳しいんでしょうね。お教え下さい。