音楽の編み物

シューチョのブログ

ワルターのモーツァルト(1)

よーうやくSACD化されたワルターのステレオシリーズ。

モーツァルトハイドンのセットが今日届きました。

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「これをまず聴こう」とふと思って、フランチェスカッティとのコンチェルトをかけたら、音場の近さにびっくり。オーケストラのVn.の細やかな節回し。ブルーノ・ワルターの発した「声」が、60年後の今、この僕に直に語りかけてくる。もちろん、フランチェスカッティの独奏も実にアーティキュレイティドな美音。

第1楽章の後、同曲同演奏のグランドスラム盤も再生してみましたが、新しいSACDに軍配。🐰もっとも現在の当方の装置はスピーカもアンプも何にも凝っていない“オーディオ初級機”、ただプレイヤーは初級ながらSACD機ではあり、それだけで十分、ソースのアドヴァンテージが引き出されたということでしょう。──グランドスラムはこれまで良質なオープンリール起こし盤をたくさん提供してくれ、感謝してますし、装置がもっと良ければ逆転もありえるのかも…と思えるほどは僅差でした。──

リマスタリング自体もかなり向上したのでしょう。従来のソニーSBMは曇って抜けがわるいという印象で、輸入盤のノンSBM盤がよいというマニア評が出回るなどしたものでしたが、今回はさすがに気合いが入っているとみました。80年代に、再発売廉価盤LPレコード「ブルーノ・ワルターの芸術1500」(1500円)によって入門して以来、ワルター/コロンビアsoのステレオ録音がこのような新鮮な音で聴ける日が来るとは!

 

ベートーヴェンはすでに予約済み。…今後、追って全録音が発売されるのでしょうね…。いささか高くつく…いやいや、何て安い?“人生の出費”。